進路・卒業生

電子工学科生の進路

卒業後は,「就職」,「大学編入」,「専攻科進学」と,大きく分けて3つの選択肢があります.

卒業後のキャリアパス

就職

現代社会において,電子工学はあらゆる産業で必要とされています.

特に高専生の技術力は高く評価されており,電機メーカーや自動車メーカーなどの製造業だけでなく,IT,インフラ,ゼネコン,ディベロッパー,プラント等の業種から自分の適正にあった就職先を検討することができます.

最近の主な就職先

NTTコミュニケーションズ,NTTデータ,キャノン,京セラ,クラリオン,JR東海,TDK,任天堂,ニコン,パナソニックITS,日野自動車,富士ソフト,富士通,富士電機システムズ,ペンタックス ,サンリツオートメーション,シチズン時計マニュファクチャリング,ジョンソンコントロールズ,ダイキン工業,日産オートモーティブテクノロジー,日本品質保証機構,日本空港テクノ,日本分光,日立ビルシステム,日立国際電気,富士アイティ,フジテック,朋栄,森トラストビルマネジメント,横河電機

進学

大学編入

様々な大学に編入することが可能ですが,一般の受験と同じように自学自習に取り組む必要があります.

大学編入を選択する場合,大学院修士課程まで進学することを推奨しています.理由は以下のとおりです.


  1. 3年次編入して学部で就職する場合,進学したその年度には就活を始める必要があり,知識や経験を積む時間の確保が困難です.
  2. 大規模調査によれば、高専卒業生と大学学部卒業生との間に職種や年収の違いはありません.
  3. 編入直後は,教養科目修得のために専門科目があまり履修できない傾向にあります.一部の大学では,教養科目修得のために2年時編入となります.また,技術科学大学では編入後に大学院修士課程まで進学することを前提に、教養科目を4年間に分散して専門科目とのバランスを取っています.
  4. 大学院修士課程まで進むことで,研究開発職に就ける可能性が上がります.研究開発が好きな場合は自分の適正に合った職業を選べる可能性が上がります.


専攻科進学

高専での勉強を続けたい場合は,専攻科に進学して学士の資格を取ることができます.

専攻科卒業後は,就職と大学院進学という道があります.

大学院進学の場合は,受け入れ研究室の調整などを早い段階から行う必要があります.


最近の主な進学先

茨城大学,岡山大学,高知大学,首都大学東京,筑波大学,電気通信大学,東京工業高等専門学校専攻科,東京工業大学,東京大学,東京農工大学,豊橋技術科学大学,富山大学,長岡技術科学大学,奈良女子大学,山形大学,山梨大学,オーストラリア語学留学

卒業生からのメッセージ

高専からは毎年約1万人の卒業生が生まれており,これは日本における工学系人材の約10%に相当します.

様々な場所で高専卒業生は活躍しており,互いに助け合っています.

前田 智祐

卒業年: 2013年 (本科),2015年(専攻科)

現在の所属: 株式会社豊田中央研究所


高専本科,高専専攻科を卒業した後,慶應義塾大学大学院に進学しました.卒業後の現在は,豊田中央研究所にて研究者として勤務し,バーチャルリアリティやヒューマンコンピュータインタラクションに関する研究を行っています.今の仕事は,新しい技術やモノをつくり,どう人間や社会に研究成果を還元するかを考え,その価値を提案することです.新しい技術やモノをつくるときに必要となる基礎知識は,電子工学科で学んだエレクトロニクス技術の知識です.

高専と一般高校は大きく異なります.高校生の年齢で多くの専門科目を学び,就職後の現場で役に立つ知識や技術を教えてくれます.モノづくりができる方ではなかったため,電子工学科での4年間と専攻科での2年間は,レポートや実験などが大変で失敗をたくさんしました.その失敗経験と先生方の熱心なご指導によって,モノをつくる技術を身に着けることができました.その結果,研究発表や外部の電子工作に関するコンテストに挑戦することができ,充実した高専生活を送ることができました.

みなさまも心のコンパスにしたがって,好きなことや実現したいことを見つけて,それに向かってたくさん挑戦をしてください.失敗したとしても先生方がサポートしてくれます.失敗から多くのことを学び,未踏の領域に挑戦し,世界で活躍する人になって欲しいと思います.

外﨑 縁

卒業年:2016年

現在の所属:株式会社ワコム, Engineering, Product Technology, Firmware Engineering


私は、電子工学科卒業後に株式会社ワコムへ就職しました。現在はペンタブレットの設計開発業務を担当しており、実際の製品を動かす組み込みプログラミングを行っています。弊社のペンタブレットの基本原理は電磁誘導であり、授業で学んだ電磁気学の内容が役立っています。

また、電子工学科では自分自身で企画・仕様を考え、回路からプログラミングまで設計実装を行う授業が複数ありました。実際の業務でもプログラミングだけではなく回路の確認が欠かせません。こうした授業を通じて、ハードウェア、ソフトウェア共に経験に根ざした知識を得ることができたのは、電子工学科だからこそだと思います。

電子工学科では設計から計測評価まで、基礎や根拠をきちんと理解して学ぶことができます。表層的なものだけでなく、原理から学んだものは血や肉となります。これから電子工学科に入る皆さんにも、今後の人生の力となる知識や経験が身につくことを願っています。