中学生のみなさんへ
中学生ならびに保護者のみなさまへ
中学生のみなさん、唐突ですが、将来の夢は何ですか? 将来なりたい職業は何ですか?東京高専は「エンジニアになりたい」を実現できる技術者のタマゴを育てる学校です。エンジニアって? 技術者って? と興味を持った方はぜひ、ホームページを見て下さい。
このホームページでは、東京高専の中でも電子工学科ではどんなことを学ぶのか、どんな教育的特色があるのか、将来像としてどんな進路があるのかデータだけでなく卒業生の声も紹介しています。
ぜひ受験を考えている中学生の皆さん、そして保護者のみなさまへ当学科の教育内容や特色を知るきっかけとなりますよう願っています。また受験の候補として考えて頂けますよう願っています。
電子工学科長 水谷浩
電子工学科って何を学ぶところなの?
本校では、次のような4つの能力を修得した人物の育成を教育目標(ディプロマ・ポリシー)にしています。
社会で必要な教養と人間力
社会で必要な国際性と市民性
エンジニアとして必要な基礎学力と専門能力
卒業後も成長し続けるために必要な「学び方」の学習力
電子工学科では、学校の教育目標を実現するため、一般科目において高校や大学でも学ぶ一般教養を修得し、専門科目において電子工学分野のエンジニアとして必要な基礎的な知識やスキルを修得していきます。
特に、上記1~3の中で高専らしい 特徴的な点は3です。研究開発に対する社会のニーズは時代とともに方向性を変えていくと予想されますが、その変化に臆することなく即応できる土台として、電子工学科では確固とした電子工学の専門能力を学ぶことができます。
電子工学って何だろう?
電子工学の起源は電気工学にあります。1906年の三極管(真空管の一種)の発明により電子工学を生まれ、その後、電気工学から枝分かれしていきました。今も電子工学と電気工学は互いに重複した分野を含んでいますので、電気工学は、とても近い分野といえます。
あえて電気工学との違いを明確にするなら、電子工学とは、情報伝達などの「応用」に「電子の動きを活用する」技術といえるでしょう。別名はエレクトロニクスです。
次に、電子工学の応用先を具体的にみてみましょう。私たちは、生活の中で「当たり前」のようにテレビ、スマホ、エアコン、冷蔵庫、電車などを利用しています。
生活に「当たり前」ものが「当たり前」に動くための技術が「電子工学」です
電子工学を学ぶことは、「当たり前」に動く電子機器のしくみを学ぶことを意味します。電子工学を学ぶことは、ものづくりの知識と技術を学ぶことと言っても過言ではないでしょう。電子工学は、現代社会を支える幅広い製品・システムに応用されている技術なのです。
学習内容
電子工学の学び方
電子工学を学ぶには、まず、数学や理科の基礎知識が必要です。中学校の数学や理科、および高専入学後に学ぶ数学や物理を頑張りましょう。
次に、高専2~3年生で学ぶ専門基礎科目をしっかり理解しましょう。5年間は長丁場にみえて、あっという間に時間は過ぎていきます。基礎を修得する大切な時期に、専門基礎を地道にコツコツ学ぶことが大切です。
さらに、教室の授業だけでなく、実験を通じて原理や特性を自分の目で観察し、自分の手でプログラミングして機械を動かす経験も積み上げましょう。学んだ知識やスキルの「応用力」を磨くには、これが一番です。
そして、最も重要なことは、熱中し、わくわくしながら学習することです。前向きな気持ちで、面白がって取り組むことが上達の秘訣(コツ)になります。
電子工学科を支える4つの学生実験室
電子工学実験室(3403)
電子的な測定に必要な各種機器を備え,様々な電子工学実験や評価に対応しています.大型スクリーンと,等間隔に配置されたディスプレイにより,きめ細かい指導を行なっています.
情報系実験室 (3402)
1学年分のPCが設置されています.プログラミングの他,回路シミュレーションやFPGAの実習などを行なっています.
回路系実験室 (3401)
排気設備や基板加工機などを備えており,多種多様な電子工作を行うことができます.大型の作業テーブルを用いて、様々な測定実験も行います。
特別教室 (3411)
グループワークやプレゼンテーションなど,アイデアを出して共有するための部屋です.社会実装教育の拠点として整備しました.自由な発想に基づくモノづくりのために,3Dプリンタ等も設置してあります.